派遣先企業と派遣社員のトラブル
派遣先企業と派遣社員の間ではトラブルが発生することがあります。ここでは、実際にあるトラブルの例を解説します。
業務内容のトラブル
派遣先での業務内容のトラブルに挙げられるのが、契約外の仕事をさせられてしまうこと。派遣社員の労働内容は就業条件明示書などの取り決めに基づいています。そのため、契約していない労働は派遣先に命じられても従わなくてもよいのです。
しかし、それでも派遣先によっては契約にない労働内容を指示してくる場合があります。それだけでなく、労働時間や作業量を追加してくるといったトラブルも。担当でないのに電話対応・お茶出しを命じられたりゴミ出しを頼まれたりなどが例に挙げられます。
このようなトラブルは派遣社員の概要を理解していない正社員がいるために起こってしまうものです。契約外の仕事を頼まれた際には断りましょう。
人間関係のトラブル
派遣先で人間関係のトラブルが起きてしまうことも珍しくありません。例えば派遣先の会社で正社員と派遣社員の間に壁があるケースです。差別や偏見によりストレスが溜まってしまったり、実際にいじめやハラスメントの被害にあってしまったりすることもあるようです。
倫理観のない派遣先では、派遣社員は立場が弱い存在と認識してパワハラやセクハラに及んでくる正社員がいることも。セクハラが常態化している現場もあります。このようなトラブルが起きてしまった際に身近な正社員に相談することもできますが、厄介ごとに巻き込まれたくないという思いから加害者の味方をする正社員も。
派遣会社の担当者に相談すれば、現場の改善を要求しやすいでしょう。しかし、パワハラ・セクハラは告発した被害者の立場が悪化することもあるため、泣き寝入りするケースも少なくありません。
給与のトラブル
派遣社員の労働時間は契約によって決められています。本来であれば始業前の朝礼・ミーティングも労働時間に含まれますが、「作業を行っているのではないのだから労働には含まれない」という独自の理屈を押し付けてくるケースも。派遣社員の休憩時間に電話番を頼んでくる正社員がいたり、サービス残業をさせられたりといったこともあるようです。
派遣社員は時給制で働いているため、給料の出ない労働を続けるといずれ大きな損害へとつながってしまいます。
派遣の勤怠管理に対応したシステム4選
派遣と勤怠管理に対応した4システムを100人あたりの月額費用を算出。デジシート:1人390円~、e-naviタイムシート[派遣]:1人400円(100人以下の場合)、staff-one(スタッフワン):30,000円(100人以下の場合)と保守料金20,000円、かえる勤怠管理[派遣]:5,000円×派遣先数から20派遣先5人で、算出しています。(2020年9月28日時点)
勤怠管理システム | デジシート公式HP | e-naviタイムシート[派遣]公式HP | staff-one公式HP | かえる勤怠管理[派遣]公式HP |
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月額費用/100人 | 39,000円 | 40,000円 | 50,000円 | 100,000円 |
対応できる機能数 | 9種類 | 6種類 | 5種類 | 4種類 |
リアルタイム勤怠管理 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
勤怠表のCSV出力 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
派遣先からの オンライン承認 |
〇 | 〇 | 〇 | - |
多様な就業形態に 対応可能 |
〇 | - | 〇 | - |
派遣社員・ 派遣先の情報管理 |
〇 | - | 〇 | - |
残業アラート | 〇 | 〇 | - | - |
勤務シフトの管理 | 〇 | - | - | - |
携帯GPS管理 | 〇 | 〇 | - | 〇 |
サポート体制 | 〇 | 〇 | - | 〇 |