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派遣社員の有給休暇

派遣社員の有給休暇取得について、手続きや注意点とともに解説します。

派遣社員に有給休暇は付与される?

派遣社員でも有給休暇を取得する権利を持っています。労働基準法では派遣社員や正社員の区別なく、雇入れの日から6か月以上継続して勤務しており、かつ全労働日数の80%以上出勤している雇用者に対しては、有給休暇を与えなければならないと定めているためです※。つまり派遣社員であっても、正社員と同様に有給休暇を付与する義務が生じます。

派遣社員の場合は、短期契約などで労働期間に空白が生じることもあるものです。しかし契約終了と新たな契約開始の間の空白期間がわずかであれば、継続して勤務しているとみなされることが多くなります。

参考元:e-Gov:労働基準法(昭和二十二年法律第四十九号)(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000049)

派遣社員が有給休暇を取得する際の手続き

それでは派遣社員が派遣先企業で有給休暇を取得する際の手続きについてご紹介します。

STEP1:派遣先企業に有給休暇の申請をする

STEP2:有給取得の理由を派遣先企業に伝える

STEP3:派遣先企業と有給休暇取得の相談をする

派遣社員は派遣元企業に雇われています。そのため派遣元企業に有給休暇の申請をするのが基本ですが、派遣元企業の業務状態によっては、勤怠管理上問題がある、有給休暇を取得されると困るなどのこともあるはずです。派遣元企業と派遣社員だけで決められることではありません。

そこで派遣社員が有給休暇を取得する際には、派遣先企業に理由を伝えたうえで、相談してから取得決定をすることをおすすめします。派遣社員が有給休暇を取得しても問題がないかあらかじめ確認しておけば、のちのトラブルの予防につながります。

派遣社員の有給休暇が消化されないときの注意点

もし派遣社員の有給休暇が消化できない場合はどうすれば良いのでしょうか?消化しきれない、消化できなかったときなどの注意点について解説します。

週休休暇を取得させる

現在では有給休暇消化日数が5日未満の従業員に対しては、希望の有給休暇を取得させることが義務とされています。もし派遣社員が有給休暇を消化できていない状況であれば、派遣元企業が積極的に取得を推奨することが必要です。その際には派遣社員の希望にそった有給休暇を、年間で5日以上取得させるようにしてください。

有給休暇の買い上げが可能なケースもある

派遣社員の有給休暇が退職の際に残っている場合や時効になってしまった場合は、派遣元企業により有給休暇の買い上げが可能です。基本的に有給休暇の買い上げは認められていませんが、次の3つのケースでは買い上げが認められています。

時間単位での有給休暇取得を行う

もし1日単位以上での有給休暇取得が難しく消化できないときは、時間単位での取得も行えます。年間5日までに限り時間単位で有給休暇ができると定められていますが、あくまでも派遣先企業・派遣元企業双方の同意があった場合のみです。しかしもし双方の両方がある場合は、時間単位で有給休暇を取得させることも方法のひとつとなります。

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