有期雇用派遣と無期雇用派遣の違い
このページでは、有期雇用派遣と無期雇用派遣それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介しています。
有期雇用派遣とは?
「有期雇用派遣」とは、派遣社員の中で企業への派遣期間があらかじめ決まっている雇用形態のことです。例として、半年間の派遣期間で契約した場合には、派遣先会社で半年働くと業務が終了となり、人材派遣会社の雇用契約についても終了となるという形態です。ただし、中には派遣先の会社や人材派遣会社から契約期間更新の打診を受ける場合もあります。
また、有期雇用派遣として派遣会社に登録する場合には、選考は基本的にありません。
有期雇用派遣のメリット
有期雇用派遣は、あらかじめ働く期間が決まっているため、それぞれの希望に合わせた働き方ができるという点がメリットといえます。例えば「3ヶ月間だけ働きたい」「いろいろな仕事に就いてみたい」といった希望を持つ方にとっては大きなメリットがある働き方です。
また、企業からのニーズも高く、求人の数も比較的多いことや勤務地などの条件も融通がききやすい、いったん契約期間が終了した後に次に働き始めるタイミングを調整できる点に加えて、時給制が一般的となっており、残業が少ないという点も魅力といえます。
有期雇用派遣のデメリット
有期雇用派遣のデメリットとしては、1つの職場に短期間のみの勤務となるため雇用が安定しないといった点が挙げられるでしょう。定期的に新しい仕事を探す必要があることや、次の待機期間が長引けば経済的な負担も大きくなってくること、また短期間の勤務を繰り返すため、スキルアップやキャリアを積むことが難しいといった点もデメリットとなります。
無期雇用派遣とは?
「無期雇用派遣」は、2015年に新しく認められた働き方です。派遣社員の雇用形態のひとつで、雇用期間が定められていない働き方を指します。この場合には、人材派遣会社と無期限の雇用契約を結んだ上で、派遣先の企業が決定したらその企業で業務を行います。
無期雇用派遣では、派遣先企業への派遣が終了しても派遣会社との雇用はそのまま継続します。待機期間中も給与が支払われる点も無期雇用派遣の特徴ですが、次の派遣先が決まれば新たな場所で業務にあたりますので、いつ働き始めるかを自分で調整はできません。
また、無期雇用派遣の場合には基本的に採用選考がある点も大きな特徴といえるでしょう。
無期雇用派遣のメリット
無期雇用派遣の場合には、収入が安定する点がメリットとして挙げられます。この場合は時給制ではなく月給制となっているケースが多いですが、前述の通り待機期間中にも給与が支払われるため収入が途絶えることがありません。交通費やボーナスが支給されるケースも多くある点も無期雇用派遣の特徴となっています。
また、無期雇用派遣として働く労働者には、キャリア形成の支援が義務付けられており、スキルアップを目指せます。
無期雇用派遣のデメリット
無期雇用派遣の場合には、長期の休暇が取りにくいというデメリットがあります。待機期間中にも給与が支給されるため、実際には派遣先企業との契約期間が終了するとすぐ次の派遣先を紹介するというケースが多くなっています。このことから、まとまった休みが取れないといったケースもあります。
また、派遣先を自由に選べない点もデメリットとして挙げられています。
無期雇用派遣と正社員との違い
無期雇用派遣は派遣先の企業で働くことになりますが、派遣先企業との契約期間が終了すると、次の新しい企業で業務にあたるため、さまざまな企業で働くことになります。対して正社員はその企業に所属していることから、定年までずっとその企業で働き続けられます。
【まとめ】有期雇用派遣と無期雇用派遣の違い
有期雇用派遣と無期雇用派遣の特徴について紹介してきました。この2つの働き方の違いとしては、「契約期間」「条件」「待機期間中の給与支払い」「採用・選考」といった点で違いがあります。
また、有期雇用派遣の場合、派遣先の同じ部署で就業可能な期間は上限3年と定められていますが、無期雇用派遣は3年を超えて働けるという点も大きな違いとなっています。
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